archives
合田直弘のクラブ馬レコメンド【ビジューミス'15編】



 ‘14年にG2セントウルS、G3北九州記念を制し、サマースプリントシリーズチャンピオンとなったリトルゲルダの半弟にあたるのがビジューミズ’15である。近親には北米で2重賞を含む8勝を挙げて種牡馬となったヒーローズトリビュート、G2京都新聞杯勝ち馬ナリタキングオー、G3ダービー卿CC勝ち馬マイネルモルゲンらがおり、活力があって日本適性の高いファミリーを背景に持つ馬だ。


そして、本馬の大きな魅力が、この世代が初年度産駒となる父のジミークリードである。サンタアニタのG1マリブS(d7F)の勝ち馬だが、その際に105という非常に優秀なベイヤー指数(北米における権威ある能力指数)を獲得。これを含めて、100を超えるベイヤー指数を4度にわたって得ている、極めて高いスピード能力を保持していたのが、現役時代のジミークリードであった。



その父は’11年の全米リーディングサイヤー・ディストーテッドヒューモアで、母フックトオンザフィーリンはG1ラブレアS(d7F)勝ち馬。そしてジミークリードの半姉に、チャーチルダウンズのG1ヒューマナディスタフ(d7F)など3つのG1を制した名牝プッシーキャットドールがいるという、超の字がつく良血馬がジミークリードなのだ。



競走成績・血統背景、そのいずれもが種牡馬としての成功を約束しているのがジミークリードで、初供用からの2シーズンで、通算種付け頭数が288頭にものぼる大人気種牡馬となっている。’16年9月のキーンランドセプテンバーセールで、ジミークリードの初年度産駒の1頭で、母イヤリーレポートの牝馬が38万5千ドル(約4470万円)で購買されるなど、マーケットにおける評価も上々だ。

スピードにスピードを上乗せした、強い北米色を持つ配合だが、実馬(ビジューミス'15)に無骨さや硬さはなく、むしろしなやかな体の線を持った馬で、フィジカルも日本の競馬に充分対応出来る個体であることを示している。


今回取り上げられた募集馬
2014サマースプリントSチャンピオンリトルゲルダの半弟!

ビジューミス'15 牡(父Jimmy Creed)